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(チェーンブログ:本に関して (ぶっちゃん)

「れんげ荘物語」 群ようこ

 「小林聡子さん主演の『パンとスープとネコ日和』を観てとても良かった、心が浄化されたよ」と
友達にメールしたら「きっとこれも気に入るよ」と教えてもらいました。
主人公は大企業を辞めて貯金を切り崩して月10万のくらしを選んだキョウコさん(独身中年)。
家賃3万円のボロアパートれんげ荘で最小限だけどささやかな幸せをかみしめてる日々の物語です。

 スリルもサスペンスも大恋愛も復讐劇もない、くらしと思考の記録……極貧?生活でも全く苦しさやみじめさはなく、むしろ工夫や見直しを重ねる丁寧なくらしに、周りの人達とちょうどよい距離感を意識しながらの心の交流に、むしろ豊かさを感じ心がほぐされるのです。
必要最小限を見極めていくキョウコさんのくらしを通して「必要」と「欲望」について考えさせられます。
充足されたら消える「必要」と次から次へと自己増殖していく「欲望」・・必要なものは多くはないはずですなのに・・
「物質に依る豊かさ」でなく「くらしの道徳的価値」を示しているような気かするのです。
シリーズ10巻にもなるロングセラーということは同じ様な価値観の人が沢山いらっしゃるということですね。
ちなみに私は今6巻目です。


ときどきふらーとやってくるネコの”ぶっちゃん”。キョウコさんは、いつしか彼が来るのを心待ちにし、ばったり会わないかしらとお散歩がてら探してしまっている・・
過去お付き合いしたどの男性よりも愛おしいと独白するところはドキドキしてしまいました。

ふと我を振り返ると昨今「離れてほしくない」「ずーとそばにいて欲しい」と思うのは栄一さんか諭吉さん
ぐらいかな-と思ったりして・・
キャッシュレスになるとそれもなくなるからやはり現金派でいこうと思うのでした。

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