HPすくらんぶる交差点
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2026/02/04
「上方文化講座20年の軌跡と新舞台杮落し」に参加して(38人F.K)
大阪公立大学・森ノ宮キャンパス開設記念イベントとして、2026年1月31日(土)、「上方文化講座20年の軌跡と新舞台杮落し」が実施されました。このイベントには1000人を超える5倍の応募があったとのこと。クジに弱い私が最前列の座席に当選し、こんなこともあるのかと、驚いての参加となりました。
杮落しは感性が磨かれるような素晴らしさ、その感動がまだ目の前に焼き付いております。斐文会員で参加できなかった方がいたとお聞きしています。そこで、当選した者の責務?として、私なりの感想ですが、以下にご報告させていただきます。
<文楽演目 「義経千本桜 道行初音旅」 配役 太夫:竹本錣太夫他 三味線:鶴澤清介他 人形遣い:桐竹勘十郎、吉田蓑紫郎>
「道行初音旅」は、静御前(吉田蓑紫郎)と静を助ける佐藤忠信(桐竹勘十郎)が登場します。人形のしぐさ、衣装の美しさ、狐からの早変わり。舞台から1メートルほどでしたので、人間国宝・桐竹勘十郎の息遣い、顔の表情など、一挙手一投足にどっぷりと浸ることができました。太夫の声色、三味線の巧みなさばきなどの臨場感にも感激しました。まさしく、LIVEを堪能した思いです。
この文楽実演の前に、久堀裕朗・大学院文学研究科教授の「上方文化講座の歩み/演目解説」がありました。今回は杮落しとしてですが、 上方文化講座は2004年から始まり、来年度第20回を迎えるそうです。「公立大学に相応しい研究・教育・社会貢献、三者が一体となった事業」、「文学部の正規の授業科目」、「技芸員、教員、市民、学生の四者が相互に刺激し合い高め合う双方向性を持った新しいスタイルの講座」との説明がありました。
また、文楽実演の後には対談セッションがあり、演者の生の声を聞くことができました。
*弟子への教え方は?との質問に、
勘十郎氏は「自分も教えられていない。盗めるものは盗め。教えられる癖をつけたくない。自分で考えてくれ」
錣太夫氏は「弟子をやる気にさせる。自分に向いていることをどんどん生かす」
清介氏は「動画などに頼りすぎている。調べるよりほかに、もっとやることがあるだろう」
*将来の文楽に残しておくものは?
勘十郎氏「骨惜しみをしない人材がほしい。自分でできる能力、柔軟な心、広い心、どん欲に。自分で考える努力家」
錣太夫氏「義太夫という音楽を知っている人が少ない。西洋音楽ばかり。若い人に日本音楽になじんでほしい」
清介氏「若い人が入って勉強してほしい。新作も大事。古典を大事に基本を大事に、新しい舞台を創っていく」
教師時代、高2生に古典芸能として、能・歌舞伎・文楽などの舞台鑑賞の機会を設けました。何人かの生徒が、「どれも分からん。中でも文楽が一番退屈」と感想を漏らしました。事前にあらすじや床本などを自ら調べ、多少の理解ができたところでの鑑賞であったなら、こんなにも美しい日本の芸能に、それなりの目覚めが起きていたことでしょう。芸を極めた御三方の声をお聞きし、これこそが教える側の姿勢と、今さらながら反省することしきりでした。
イベントを体験させていただき、このような素晴らしい上方文化講座を20余年も継続してこられた大学と演者の皆さまに、心からの敬意を覚えました。この講座を正規の授業として受け、第一人者の古典芸能を味わうことができる学生さんは、何という幸せ者でしょう。日本文化を支えていく原動力に育ってほしいものです。
私にも、これを機に日本文化をじっくりと楽しみ味わい広めていきたいという気持ちが、さらに膨らんでまいりました。
・パンフレット
杮落しは感性が磨かれるような素晴らしさ、その感動がまだ目の前に焼き付いております。斐文会員で参加できなかった方がいたとお聞きしています。そこで、当選した者の責務?として、私なりの感想ですが、以下にご報告させていただきます。
<文楽演目 「義経千本桜 道行初音旅」 配役 太夫:竹本錣太夫他 三味線:鶴澤清介他 人形遣い:桐竹勘十郎、吉田蓑紫郎>
「道行初音旅」は、静御前(吉田蓑紫郎)と静を助ける佐藤忠信(桐竹勘十郎)が登場します。人形のしぐさ、衣装の美しさ、狐からの早変わり。舞台から1メートルほどでしたので、人間国宝・桐竹勘十郎の息遣い、顔の表情など、一挙手一投足にどっぷりと浸ることができました。太夫の声色、三味線の巧みなさばきなどの臨場感にも感激しました。まさしく、LIVEを堪能した思いです。
この文楽実演の前に、久堀裕朗・大学院文学研究科教授の「上方文化講座の歩み/演目解説」がありました。今回は杮落しとしてですが、 上方文化講座は2004年から始まり、来年度第20回を迎えるそうです。「公立大学に相応しい研究・教育・社会貢献、三者が一体となった事業」、「文学部の正規の授業科目」、「技芸員、教員、市民、学生の四者が相互に刺激し合い高め合う双方向性を持った新しいスタイルの講座」との説明がありました。
また、文楽実演の後には対談セッションがあり、演者の生の声を聞くことができました。
*弟子への教え方は?との質問に、
勘十郎氏は「自分も教えられていない。盗めるものは盗め。教えられる癖をつけたくない。自分で考えてくれ」
錣太夫氏は「弟子をやる気にさせる。自分に向いていることをどんどん生かす」
清介氏は「動画などに頼りすぎている。調べるよりほかに、もっとやることがあるだろう」
*将来の文楽に残しておくものは?
勘十郎氏「骨惜しみをしない人材がほしい。自分でできる能力、柔軟な心、広い心、どん欲に。自分で考える努力家」
錣太夫氏「義太夫という音楽を知っている人が少ない。西洋音楽ばかり。若い人に日本音楽になじんでほしい」
清介氏「若い人が入って勉強してほしい。新作も大事。古典を大事に基本を大事に、新しい舞台を創っていく」
教師時代、高2生に古典芸能として、能・歌舞伎・文楽などの舞台鑑賞の機会を設けました。何人かの生徒が、「どれも分からん。中でも文楽が一番退屈」と感想を漏らしました。事前にあらすじや床本などを自ら調べ、多少の理解ができたところでの鑑賞であったなら、こんなにも美しい日本の芸能に、それなりの目覚めが起きていたことでしょう。芸を極めた御三方の声をお聞きし、これこそが教える側の姿勢と、今さらながら反省することしきりでした。
イベントを体験させていただき、このような素晴らしい上方文化講座を20余年も継続してこられた大学と演者の皆さまに、心からの敬意を覚えました。この講座を正規の授業として受け、第一人者の古典芸能を味わうことができる学生さんは、何という幸せ者でしょう。日本文化を支えていく原動力に育ってほしいものです。
私にも、これを機に日本文化をじっくりと楽しみ味わい広めていきたいという気持ちが、さらに膨らんでまいりました。
・パンフレット


